我が家のしだれ桜

こんにちは。
鼻を愛でるのが好きな50代後半のおじさんです。

鼻は、大きさ、形、そして匂いなど、鼻によって様々ですよね?
ここまで読んで違和感を覚えた方、もちろん前述の“ハナ”は“鼻”ではなく“花”とのすり替えです。
小生、ギャグを愛でるのも好きなもので・・・

いろんな花を見たり匂いを楽しんだりすることは本当に好きです。
ガーベラは愛らしいと思うし、スミレはとても良い匂いだなあと思います。
でも、鑑賞は好きですが育てるのは苦手です・・・

さて、今回は我が家の猫の額ほどの広さの庭の隅っこにある“しだれ桜”についてのよもやま話に少々お付き合い願います。

長女が産まれたとき、高さ1.5mほどのしだれ桜の木を町から記念樹として“タダ”でもらいました。
場所がなかったのですが、捨てるのも勿体ないのでとりあえず庭の隅に植えました。
成長は結構早く、10年も経つと隣家や電線にかかるようになりました。
それで、「桜切るバカ梅切らぬバカ」とは言いますが、そうも言っていられず邪魔になる枝だけを毎年少しずつ剪定してきました。
その結果、何とも不格好なしだれ桜に育ってしまいました。

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それでも満開時には見応えがあるもので、きれいに咲いてくれるのを毎年楽しみにしていました。
こうなってくると愛着も湧いてきます。

また、長女の記念樹ということで、数年間遠方に住んでいた長女とこの桜とを重ね合わせていた私は、桜が生き生きしていると「長女も元気」と思ったり、剪定の際には「長女もどこか怪我をするんじゃないか」と考えるなど、おかしな妄想を勝手にしていたものでした。
私は自称ロマンチストでもあるのです。(笑)

そんなこんなで、まあそれなりに大切に育ててきた桜ではありますが、20年ほど経ったあたりから、伸びた根が隣家や地下配管などに悪影響を及ぼすことが懸念されるようになり、早めの撤去が必要になってきました。
しかし、このまま伐木するには忍びなかったため、ちょうど大きな木が無かった近くの公園へ、日よけと鑑賞用として移植させてもらうよう町に申し入れたのですが、断られてしまいました。
いろいろと説得資料も作ったし、移植費用も負担すると言ったのですが、町には町の事情があるとのことでした。
残念・・・。

そこで仕方なく桜の木は伐木することにしましたが、その代わり伐木する前に、難しいとされる桜の挿し木をして分身を残し、それを二代目として小さく育てようと考えました。
挿し木は3年かけて30本挑戦した結果、1本だけ成功し、この二代目はもう5年程経ちます。
そしていよいよ今年、初代の木の伐木を決心しました。5月になったら決行する予定です。

娘たちにこのことを伝えると、初代の木最後のお花見を惜しみながらも楽しんでいたようです。
ありがとう。
そしてさようなら。
我が家の初代のしだれ桜・・・。

此の上は、二代目を初代と同様、やっぱりまあそれなりに大切に育てようと思います。
ちなみに、次女が産まれたときは町からは記念樹をもらえなかったので、当時近くの植物園でやっぱり“タダ”でもらって植えた椿を次女の誕生記念樹としています。

よもやま話に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

by:SK

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